下北沢には、国外問わず色々な場所から人が遊びに来る。目的は様々、ライブ、古着、劇場、メガネ、お目当てのパンケーキ。
一日居ても見る物に困らないし、疲れたら喫茶店も充実している。ああ今日も楽しかった、と何度か思ったら、思い切って銭湯へ。下北沢がもっと身近になるはずである。
と言う訳で今回は、下北沢の銭湯について書いてみる。
◇石川湯
下北沢には、「石川湯」がある。今は下北唯一の銭湯と言っても良い。
オシャレな街と言われる下北沢だが、まだ風呂無しアパートも多い。層の厚い街・下北沢に銭湯は欠かせない。
茶沢通りを東北沢方面に進み、交番を過ぎ、お地蔵さまのS字カーブを過ぎて1本目を右に曲がると、右前方に石川湯の煙突が見える。
店の表には、手書きの今月のスケジュール(定休日や日曜の変り湯の内容)が貼られ、ガラス窓の奥は季節の飾りつけ。なんともアットホームな構えである。
ここは、いつも清潔である。
床も鏡も洗面器も、いつもせいせいしている。
お客も自然ときれいに戻すので好循環。
年輩メンバーは夕方、若者は早い夜、働き盛りは夜遅くに来る。たまに部活帰りの高校生集団も来る。「こんばんは〜」と言って入って来る人も多い。みんなのお風呂である。
天井もさほど高くない、タイルのモザイクも無い、壁の富士山もないが、このみんなのお風呂は圧倒的に居心地がいい。
「石川湯」。ここにに行ったら下北の仲間入りである。
※何年か前までは一番街に「八幡湯」というレトロな銭湯があったのだが、長年の営業に幕をおろし、今は古着屋「New York」としてオシャレさんが集う場所になっている。天井、壁、床などは八幡湯の内装をそのまま活かしており、そのユニークさがオシャレに拍車をかけている。
かつての洗い場床のタイルを靴で踏んで歩くと、してはいけないことをしているようで楽しい。
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